中井正人准教授 -米国 Rebeiz 財団による 2012 Research Paper Award を受賞

<受賞者>中井 正人(生体反応統御研究室・准教授)

中井准教授グループが 2013年2月1日発行の米国科学誌 Science に発表した下記の論文が、米国 Rebeiz 財団による2012年度の葉緑体・光合成関連の Paper of the Year に選定され、2012 Research Paper Award を受賞しました。

論文タイトル:Uncovering the Protein Translocon at the Chloroplast Inner Envelope Membrane

著者:Shingo Kikuchi1, Jocelyn Bedard1, Minako Hirano2, Yoshino Hirabayashi1, Maya Oishi1, Midori Imai1, Mai Takase1, Toru Ide2, Masato Nakai*1 (* Corresponding author、1大阪大学蛋白研チーム、2光産業創成大学院大学チーム)

Science 1 February 2013, vol 339, issue 6119, pages 571-574.

要約:大阪大学蛋白質研究所生体反応統御研究室の中井正人准教授らの研究グループは、植物葉緑体の内包膜から、分子量約100万の新奇な蛋白質膜透過装置を単離精製する事に成功し、その全構成因子を同定しました。さらに、光産業創成大学院大学の井出徹教授、平野美奈子講師との共同研究で、単離したこの複合体を脂質二重層に組み込むと、運ばれる葉緑体蛋白質と相互作用する膜チャネルとして機能する事を証明しました。今回の発見は、葉緑体の進化や陸上植物の進化に関して新たな知見を与える成果であると同時に、生物が長い進化の過程で生み出してきた数少ない蛋白質膜透過装置のひとつが、本研究により明らかにされたことになります。

中井准教授ウェブサイト: http://www.protein.osaka-u.ac.jp/enzymology/nakaiJ.html