Press Release: 凝集化するタンパク質1分子の励起運動を初観察!―アルツハイマー病などの新治療戦略へ期待―

発表概要:
東京大学大学院新領域創成科学研究科(産業技術総合研究所-東京大学 先端オペランド計測技術オープンイノベーションラボラトリ兼務)の佐々木裕次教授、大阪大学蛋白質研究所の後藤祐児教授、神戸大学及び(公財)高輝度光科学センターの研究グループは、X線1分子追跡法(Diffracted X-ray Tracking; DXT)応用し、過飽和溶液中のタンパク質分子(リゾチーム)の凝集化プロセスにおいて、タンパク質分子内部及びその周辺が激しく運動していることを観測しました。この結果を詳細に解析したところ、この激しい運動は、フェムトニュートンという非常に微弱な力場を形成していることが分かりました。これは、激しいブラウン運動を伴う分子凝集体(ネットワーク)の形成と崩壊が繰り返されていることを示しています。これらの研究成果により、アルツハイマー病などの発症プロセスと強く関わるタンパク質凝集プロセスを1分子観察できるようになったので、将来的に過飽和現象を利用した全く新しい治療戦略を展開する可能性が出てきました。

本研究成果は、ネイチャー・パブリッシング・グループ(Nature Publishing Group)電子ジャーナル「Scientific Reports」のオンライン速報版で11月1日に公開されます。

 

詳しいご説明は       Press-Release1101.pdf

 

 

【本件に関する問い合わせ先】

<東京大学>
東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻
教授 佐々木 裕次(ささき ゆうじ)
〒277-8561 千葉県柏市柏の葉5-1-5 新領域基盤棟609(7A2号室)
Tel:04-7136-3856(携帯:080-3137-2290)
E-mail:ycsasaki@edu.k.u-tokyo.ac.jp

 

<大阪大学>
大阪大学産学共創本部イノベーション共創部門
助教 西嶋 政樹(にしじま まさき)
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-8 テクノアライアンス棟A201
Tel:06-6879-4875
E-mail:nishijima@uic.osaka-u.ac.jp

 

<神戸大学>
神戸大学工学研究科 応用化学専攻
特命准教授 濵田 大三(はまだ だいぞう)
〒650-0047 神戸市中央区港島南町7丁目1-48 統合研究拠点 505号室
電話:078-599-6756
E-mail:daizo@landscape.kobe-u.ac.jp

 

<SPring-8 / SACLA>
公益財団法人高輝度光科学研究センター 利用推進部 普及情報課
Tel:0791-58-2785  Fax:0791-58-2786
E-mail:kouhou@spring8.or.jp

 

<AMED>

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)
基盤研究事業部 研究企画課
Tel:03-6870-2224 FAX:03-6870-2243
E-mail:kenkyuk-ask@amed.go.jp