Press Release: 難聴を引き起こす新たな酵素を同定 -内耳発生のメカニズムや難聴の病態解明に貢献-

【概要】
大阪大学蛋白質研究所の古川貴久教授、茶屋太郎助教、及び岡本志央、坂口博史准教授(京都府立医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室)の研究チームは、繊毛内の蛋白質輸送を制御する酵素が内耳の発生に重要な役割を果たしており、聴覚機能に必須であることを示しました。この成果は内耳の発生における酵素の重要性を明らかにし、今後の難聴の病態解明に繋がるものです。

 

【本研究の意義】
多くの遺伝性難聴には根本的治療法がなく、遺伝性難聴の病因解明と治療法の開発は耳鼻科領域において、重要な課題となっています。本研究の成果は、繊毛内輸送に関わる蛋白質の働きを制御する酵素が内耳における繊毛形成や蝸牛有毛細胞の平面内細胞極性の形成においても重要な役割を果たし、さらにその酵素の異常により難聴が引き起こされることを今回新たに明らかにしたものです。本研究成果は、内耳発生のメカニズム解明のみならず、難聴の病態解明に貢献することが期待されます。

 

詳しくは プレスリリース

 
Ick Ciliary Kinase Is Essential for Planar Cell Polarity Formation in Inner Ear Hair Cells and Hearing Function.
Okamoto S, Chaya T, Omori Y, Kuwahara R, Kubo S, Sakaguchi H, Furukawa T.
J Neurosci. 2017 Feb 22;37(8):2073-2085.
doi: 10.1523/JNEUROSCI.3067-16.2017.
 

 

 

【本件に関する問い合わせ先】
蛋白質研究所
分子発生学 古川貴久
E-mail: takahisa.furukawa@protein.osaka-u.ac.jp

TEL: 06-6872-8632  FAX: 06-6872-8633