Press Release: iPS 細胞から様々な眼の細胞を選択的に誘導することに成功~大阪大学とロート製薬の再生医療における共同研究~

大阪大学大学院医学系研究科の林竜平寄附講座教授(幹細胞応用医学寄附講座)、西田幸二教授(眼科学)、柴田峻共同研究員(ロート製薬、眼科学)らの研究グループは、同蛋白質研究所の関口清俊寄附研究部門教授らと共同で、培養皿のコーティングに用いる基底膜タンパク質ラミニンの種類(アイソフォーム)が多能性幹細胞(iPS 細胞)の眼の細胞への分化過程における運命決定に寄与していることを明らかにしました。具体的には、ラミニン211、332、511 は、iPS 細胞を、それぞれ、神経堤細胞、角膜上皮細胞、網膜・角膜等を含む多層構造へ誘導しました。さらに、ラミニン511 を用いたiPS 細胞の培養によりiPS 角膜上皮シートのもととなるSEAM(シーム)が形成されますが、その形成過程にYAP が関与していることが示唆されました。本成果により、iPS 細胞の足場による運命決定制御機構や眼の発生機序の解明、さらには角膜再生医療実用化に向けたiPS 角膜上皮細胞の作製効率化が期待されます。

本研究成果は、米国科学雑誌「Cell Reports」に11 月6 日に掲載されました。

 

 

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【本件に関する問合せ先】

<ラミニンに関すること>
大阪大学 蛋白質研究所 マトリクソーム科学(ニッピ)寄附研究部門
寄附研究部門教授 関口 清俊(せきぐち きよとし)
TEL:06-6105-5935 FAX: 06-6105-5936
E-mail: sekiguch[at]protein.osaka-u.ac.jp