Press Release:再生医療の鍵となる幹細胞の維持・増殖に必須なタンパク質の大量生産法を確立!

    大阪大学蛋白質研究所の高木淳一教授のグループは、ヒトを含むあらゆる多細胞生物の発生と組織形成に必須であるタンパク質、Wnt(ウィント)に血液中のタンパク質であるアファミン(別名αアルブミン)が結合することを発見し、これを利用してWntの全く新しい精製保存法を開発しました。Wntは細胞に作用してその細胞の運命を制御する分泌タンパク質であり、がんや骨粗鬆症を含む、様々な疾患に関わっていますが、通常の分泌タンパク質とは違って水に溶けず、したがって医療や研究の目的でこれを活性のある状態で調製することが至難の業でした。高木淳一教授と三原恵美子特任研究員は、これまで界面活性剤を添加しなければ決して精製できないとされていたWntタンパク質を、アファミンと複合体を作らせることによって、なんら添加剤を加えずに調製することに成功し、このWnt-アファミン複合体が細胞に対する生物活性を完全に保持していることを、大阪大学大学院医学系研究科および慶應大学の研究グループと共同で証明しました。Wntタンパク質は、生体内にごく微量しか存在しない幹細胞や、iPS細胞を実験室内で増やすための必須な因子で、これを大量に、しかも不純物無しに調製できるようになったことは、再生医療研究を加速するものとして注目されます。

 

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◆本件に関する問合せ先
大阪大学蛋白質研究所
教授   高木 淳一
E-mail: takagi@protein.osaka-u.ac.jp
TEL: 06-6879-8607  FAX: 06-6879-8609