最新研究成果

受賞:栗栖 源嗣教授-第37回(2019年度)大阪科学賞

栗栖源嗣教授(蛋白質結晶学研究室)が第37回(2019年度)大阪科学賞を受賞しました。

業績名:「生体エネルギー変換に関わる生体超分子複合体の構造研究」

なお、11月13日(水)には、表彰式および受賞者による記念講演が行われます。

 

大阪府報道発表:

http://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=35845

大阪市報道発表:

https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/keizaisenryaku/0000481377.html

表彰式・記念講演詳細はこちら

Press Release:キンギョの全ゲノム解読により脊椎動物の進化の謎に迫る ―新型次世代DNAシーケンサーを使って全ゲノム重複と進化の謎解明に道筋―

大阪大学蛋白質研究所・分子発生学研究室(古川貴久教授)の大森義裕招へい教授(当時准教授。現 長浜バイオ大学教授)らの研究グループは、国立遺伝学研究所・川上浩一教授、藤山秋佐夫特任教授、愛知県水産試験場内水面漁業研究所弥富指導所、および米国国立衛生研究所(NIH)Shawn Bargess上席研究員らと共同でキンギョの全ゲノム配列を世界で初めて解読し、キンギョの祖先種(フナの仲間)のゲノムが約1400万年前に倍加したことや(全ゲノム重複)、倍加した遺伝子群の一部が進化の過程で淘汰されたり、新たな発現パターンを獲得したりする様子を明らかにしました(図1)。

Press Release:高齢者に多いアミロイド病の予防・治療の進展に貢献-ポリリン酸が引き起こす蛋白質異常凝集体の形成機構を解明

大阪大学蛋白質研究所後藤祐児教授のグループは、新潟大学医学部、福井大学医学部、ハンガリーのエトヴァッシュ・ローランド大学と共同で、透析アミロイドーシス(アミロイド病)の原因蛋白質であるβ2ミクログロブリンのアミロイド線維形成が、ポリリン酸によって促進されることを発見しました。

Press Release:丈夫かつ開閉可能なタンパク質ケージを開発〜特異な形状と性質を有する網かご状ナノ粒子〜

国立大学法人筑波大学生存ダイナミクス研究センター(TARA) 岩崎憲治教授、宮崎直幸助教(研究当時、大阪大学蛋白質研究所)、ヤギェウォ大学(ポーランド) Jonathan G. Heddle教授らの研究グループは、新たに開発した網かご状タンパク質について、最新鋭のクライオ電子顕微鏡を用いた単粒子解析により、その構造を明らかにしました。

Press Release:ウイルスが翻訳装置を乗っ取る仕組み-C型肝炎ウイルスゲノムRNAは翻訳中のリボソームを捕まえる-

理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター翻訳構造解析研究チームの伊藤拓宏チームリーダー、岩崎わかな専任研究員、タンパク質機能・構造研究チームの横山武司研究員、兵庫県立大学大学院工学研究科の今高寛晃教授、町田幸大助教、大阪大学蛋白質研究所の原田慶恵教授、多田隈尚史助教らの共同研究グループは、細胞に感染したC型肝炎ウイルス(HCV)がヒトの翻訳装置を乗っ取る新しい仕組みを発見しました。

Press Release:ブレークスルー必至! 多くの疾患に関与する 「Wntタンパク質」の立体構造をついに解明!! ~ほ乳類の発生研究、再生医療、がん研究などを加速させる大きな成果~

大阪大学蛋白質研究所の高木淳一教授のグループは、ヒトを含むあらゆる多細胞生物の発生と組織形成に必須であるタンパク質、Wnt(ウィント)を受容体との複合体の状態で結晶化し、その立体構造を解明しました。

Press Release:ヒト由来カルシウムポンプの高分解能構造と活性制御機構を解明~細胞内カルシウム恒常性維持機構の破綻が引き起こす疾病の原因解明に光~

東北大学多元物質科学研究所の井上道雄助教、渡部聡助教、稲葉謙次教授(生命科学研究科、理学研究科化学専攻兼担)、および奈良先端科学技術大学院大学の塚崎智也教授、大阪大学の高木淳一教授、東北大学未来科学技術共同研究センター/東北大学大学院医学系研究科の加藤幸成教授、京都産業大学の永田和宏教授らを中心とした共同研究グループは、JST 戦略的創造研究推進事業において、筋収縮の制御やアポトーシスの誘導など、様々な 生命現象において重要な役割をもつカルシウムイオンの恒常性を保つ上で必須のカルシウムポンプSERCA2bの高分解能構造を世界で初めて明らかにしました。

Press Release: 遺伝子の入れ替えをコントロールするメカニズムを解明-ゲノム編集や不妊治療への応用に期待ー

大阪大学蛋白質研究所の篠原彰教授、松嵜健一郎助教(当時。現近畿大学農学部助教)らの研究グループは、ヒト・マウスにおいてDNA交換反応の相同組換えがアクセル因子とブレーキ因子の相互作用と協調的な働きによって調節されていることを世界で初めて明らかにしました。

Press Release: 菌体の2 つの膜を貫く輸送複合体の可視化― 抗菌剤を菌体外に排出し、多剤耐性化する仕組みを解明

大阪大学蛋白質研究所の堤研太大学院生(当時。現 特任研究員)、米原涼特任研究員(当時。現 株式会社Epsilon Molecular Engineering 研究員)、岩崎憲治准教授(当時。現 筑波大教授)、中川敦史教授、山下栄樹准教授らの研究グループは、クライオ電子顕微鏡単粒子解析法 を用いて、院内感染で問題になる多剤耐性緑膿菌で働く薬剤排出膜タンパク質複合体MexAB-OprM の構造解析に世界で初めて成功し、菌体内で複合体が構築される仕組みや薬剤排出の新しい制御機構を明らかにしました。