発表論文

Press Release: 世界初! 葉緑体成立の謎 を解明―タンパク質の分解係からタンパク質の運び屋に―

大阪大学蛋白質研究所の中井正人准教授らの研究グループは、茨城大学の中平洋一准教授、京都府立大学の椎名隆教授らとの共同研究によって、植物葉緑体で機能する2千種類を超える様々なタンパク質を葉緑体内へと運び入れる新奇で巨大な蛋白質輸送モーター複合体を見出し、その全ての構成因子を決定することに世界で初めて成功しました。

Press Release: ナノシート上に集積型遺伝子回路ナノチップを創成―細胞を精密に制御し、医療応用に期待―

大阪大学蛋白質研究所 多田隈尚史助教、原田慶恵教授、東京大学大学院新領域創成科学研究科 上田卓也教授、増渕岳也大学院生(現:東京大学定量研究所・プロジェクト研究員)、京都大学理学部化学科 遠藤政幸准教授、杉山弘教授は、東京大学大学院薬学系研究科 船津高志教授、飯塚怜助教、早稲田大学ナノ理工学専攻 庄子習一教授らと、遺伝子回路の集積化に世界で初めて成功しました。

Press Release: 東海大学、大阪大学、東北大学、福岡大学の共同研究グループ インスリンの簡便な化学合成法を開発~糖尿病患者が増加する中、新しいインスリン製剤技術としての応用に期待~

東海大学理学部化学科講師の荒井堅太および同学科教授の岩岡道夫、ならびに大阪大学蛋白質研究所教授の北條裕信、東北大学多元物質科学研究所教授の稲葉謙次および同大学学際科学フロンティア研究所助教の奥村正樹、福岡大学理学部化学科の安東勢津子(開発当時:講師、現在:非常勤講師)らの研究グループは、インスリンを構成する 2 本の異なるポリペプチド鎖(A 鎖および B鎖)が水溶液中で自己組織化してインスリンの構造を獲得するメカニズムの全容を解明しました。さらに、その知見をもとに A 鎖および B 鎖を水溶液中で混合するだけで、目的のインスリンを得る簡便なインスリン合成法も開発。化学合成技術を基盤とした新しいインスリン製剤技術としての応用が期待されます。

なお、本研究成果は、5 月 3 日(木)付でイギリスの国際化学誌「Communications Chemistry」電子版に掲載されました。

DOI: 10.1038/s42004-018-0024-0

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<本件に関するお問い合わせ>
【東海大学】
理学部化学科 担当:岩岡道夫、荒井堅太
TEL: 0463-58-1211(代表)

【東北大学】
多元物質科学研究所 担当:稲葉謙次
TEL: 022-217-5604(直通)
学際科学フロンティア研究所 担当:奥村正樹
TEL.022-217-5628(直通)

【大阪大学】
蛋白質研究所  担当:北條裕信
TEL.06-6879-8601(直通)

【福岡大学】
企画部広報課  担当:久我秀一
TEL.092-871-6631(代表)

論文掲載:ラミニンE8フラグメントを用いたヒト骨格筋サテライト細胞の細胞未分化維持培養法の確立〜筋疾患への細胞治療、創薬展開を見据えて〜

東京医科歯科大学 大学院保健衛生学研究科 分子生命情報解析学分野の赤澤智宏教授、大阪大学 蛋白質研究所の関口清俊教授らの研究グループは、ヒト骨格筋の内在性幹細胞であるサテライト細胞の未分化維持培養法を開発し、その成果を国際幹細胞学会誌 Stem Cell Reports オンライン版に発表しました。 

【論文情報】

著者:Kana Ishii, Hidetoshi Sakurai, Nobuharu Suzuki, Yo Mabuchi, Ichiro Sekiya, Kiyotoshi Sekiguchi, Chihiro Akazawa
題名:Recapitulation of Extracellular LAMININ Environment Maintains Stemness of Satellite Cells in Vitro.
雑誌名:Stem Cell Reports

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【問い合わせ先】

(研究に関する問い合わせ先)
東京医科歯科大学 大学院保健衛生学研究科
分子生命情報解析学分野 赤澤智宏(あかざわ ちひろ)
E-mailc.akazawa.bb[at]tmd.ac.jp

大阪大学 蛋白質研究所
マトリクソーム科学(ニッピ)寄附研究部門
関口清俊(せきぐち きよとし)
E-mailsekiguch[at]protein.osaka-u.ac.jp

Press Release:タンパク質の見えなかった部分を見る-遺伝子発現スイッチのオンオフ機構を活写する-

概要

決まった構造をとらず、常に形を変えていると考えられている天然変性領域と呼ばれるタンパク質領域に、いま世界的に注目が集まっています。その理由は、タンパク質機能を調節している領域の多くがこの「天然変性領域」であるからです。これまで、タンパク質は決まった構造をとって機能を発揮していると考えられてきましたが、「天然変性領域」はこのルールに明らかに反しているように見えます。では決まった構造をとらないにもかかわらず、なぜタンパク質の機能を制御できるのでしょうか。

立命館大学の笠原浩太助教、大阪大学蛋白質研究所の肥後順一特任教授(常勤)、中村春木教授、および横浜市立大学の椎名政昭助教、緒方一博教授らの研究グループは、タンパク質の天然変性領域の翻訳後修飾(リン酸化)によってタンパク質機能のON/OFFのスイッチが切り替わる機構について、コンピューターによる構造シミュレーションと生化学実験による機能・構造解析によって、原子レベルで明らかにしました。今回の研究の結果、天然変性領域は、実は自由に形を変えているのではなく、リン酸化の有無に応じて、限定された種類の構造(特異的構造)を変換することで、タンパク質の分子スイッチとして機能していることが明らかになりました。

 

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【本件に関する問い合わせ先】

●公立大学法人横浜市立大学
(研究内容に関するお問い合わせ)
学術院医学群 生化学 助教 椎名 政昭
TEL045-787-2590
E-mailmshiina[at]yokohama-cu.ac.jp

学術院医学群 生化学 教授 緒方 一博
TEL045-787-2590
E-mailogata[at]yokohama-cu.ac.jp

(プレスリリースに関するお問い合わせ、取材対応窓口、資料請求等)
研究企画・産学連携推進課長 渡邊 誠
TEL045-787-2510
E-mailkenki[at]yokohama-cu.ac.jp

●立命館大学
(研究内容に関するお問い合わせ)
生命科学部 生命情報学科 助教 笠原 浩太
TEL077-561-5021(生命科学部事務室)
E-mailktkshr[at]fc.ritsumei.ac.jp

(プレスリリースに関するお問い合わせ、取材対応窓口、資料請求等)
広報課長補佐 池田 真
TEL:075-813-8300

●国立大学法人大阪大学
(研究内容に関するお問い合わせ)
蛋白質研究所附属蛋白質解析先端研究センター 蛋白質情報科学研究室
特任教授(常勤) 肥後 順一
TEL06-6879-4311
E-mailhigo[at]protein.osaka-u.ac.jp

蛋白質研究所附属蛋白質解析先端研究センター 蛋白質情報科学研究室
 教授 中村 春木
TEL06-6879-4310
E-mailharukin[at]protein.osaka-u.ac.jp

※[at]を@に変えてください。

Ragulatorの結晶構造を解明(Nat. Commun. 誌に発表)

大阪大学蛋白質研究所の米原涼特任研究員らは、大阪大学蛋白質研究所中川研究室、大阪大学微生物病研究所岡田研究室、九州大学生体防御医学研究所中山研究室、大阪大学微生物病研究所Standley研究室との共同研究により、Ragulatorの結晶構造を解明しました。

Press Release: 凝集化するタンパク質1分子の励起運動を初観察!―アルツハイマー病などの新治療戦略へ期待―

発表概要:
東京大学大学院新領域創成科学研究科(産業技術総合研究所-東京大学 先端オペランド計測技術オープンイノベーションラボラトリ兼務)の佐々木裕次教授、大阪大学蛋白質研究所の後藤祐児教授、神戸大学及び(公財)高輝度光科学センターの研究グループは、X線1分子追跡法(Diffracted X-ray Tracking; DXT)応用し、過飽和溶液中のタンパク質分子(リゾチーム)の凝集化プロセスにおいて、タンパク質分子内部及びその周辺が激しく運動していることを観測しました。この結果を詳細に解析したところ、この激しい運動は、フェムトニュートンという非常に微弱な力場を形成していることが分かりました。これは、激しいブラウン運動を伴う分子凝集体(ネットワーク)の形成と崩壊が繰り返されていることを示しています。これらの研究成果により、アルツハイマー病などの発症プロセスと強く関わるタンパク質凝集プロセスを1分子観察できるようになったので、将来的に過飽和現象を利用した全く新しい治療戦略を展開する可能性が出てきました。

本研究成果は、ネイチャー・パブリッシング・グループ(Nature Publishing Group)電子ジャーナル「Scientific Reports」のオンライン速報版で11月1日に公開されます。

 

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【本件に関する問い合わせ先】

<東京大学>
東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻
教授 佐々木 裕次(ささき ゆうじ)
〒277-8561 千葉県柏市柏の葉5-1-5 新領域基盤棟609(7A2号室)
Tel:04-7136-3856(携帯:080-3137-2290)
E-mail:ycsasaki@edu.k.u-tokyo.ac.jp

 

<大阪大学>
大阪大学産学共創本部イノベーション共創部門
助教 西嶋 政樹(にしじま まさき)
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-8 テクノアライアンス棟A201
Tel:06-6879-4875
E-mail:nishijima@uic.osaka-u.ac.jp

 

<神戸大学>
神戸大学工学研究科 応用化学専攻
特命准教授 濵田 大三(はまだ だいぞう)
〒650-0047 神戸市中央区港島南町7丁目1-48 統合研究拠点 505号室
電話:078-599-6756
E-mail:daizo@landscape.kobe-u.ac.jp

 

<SPring-8 / SACLA>
公益財団法人高輝度光科学研究センター 利用推進部 普及情報課
Tel:0791-58-2785  Fax:0791-58-2786
E-mail:kouhou@spring8.or.jp

 

<AMED>

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)
基盤研究事業部 研究企画課
Tel:03-6870-2224 FAX:03-6870-2243
E-mail:kenkyuk-ask@amed.go.jp