発表論文

Press Release: 眼の光センサー細胞におけるエピジェネティックな遺伝子発現機構を解明ー網膜の視細胞のアイデンティティーを作り出す仕組みを発見 ―

概要
大阪大学蛋白質研究所の大森義裕准教授、久保竣(大学院生)及び古川貴久教授の研究チームは、名古屋大学、理化学研究所との共同研究で、眼の網膜にある光センサー細胞(網膜視細胞)におけるエピジェネティックな制御の仕組みを解明し、神経発生における重要性を明らかにしました。

Press Release: SACLA の得意とするX 線波⻑でタンパク質微結晶の新規構造解析に成功

中津亨 京都⼤学⼤学院薬学研究科准教授、⼭下恵太郎 理化学研究所基礎科学特別研究員、岩⽥想 理化学研究所グループディレクター、中根崇智 東京⼤学⼤学院理学系研究科特任助教、溝端栄⼀ ⼤阪⼤学⼤学院⼯学研究科講師、登野健介 ⾼輝度光科学研究センターチームリーダー、湯本史明 ⾼エネルギー加速器研究機構特任准教授による合同研究チームは、SACLA1の⾮常に強⼒な⾼エネルギー(短波⻑) X 線を⽤い、常温においてセレノメチオニンを導⼊したACG とStem という⼆種類のタンパク質のμm サイズの結晶から構造を決定することに成功しました。

Press Release: 統合失調症に関連する遺伝子変異を22q11.2 欠失領域の RTN4R 遺伝子に世界で初めて同定

名古屋大学大学院医学系研究科(研究科長・門松健治)精神医学講座の尾崎紀夫(おざき の りお)教授、AleksicBranko(アレクシッチ ブランコ)准教授(責任著者)、木村大樹(きむ ら ひろき)助教(筆頭著者)らの研究グループは、大阪大学大学院医学系研究科/生命機能研究科の山下俊英(やました としひで)教授、同蛋白質研究所の川端猛(かわばた たけし)寄附研究部門准教授および中村 春木(なかむら はるき))教授らの研究グループとの共同により、統合失調症発症の最大のリスクである22q11.2欠失領 域に存在する Reticulon 4 receptor (RTN4R)遺伝子内に、統合失調症病態に強い関連を示すア ミノ酸配列変異(RTN4R-R292H)が存在することを、世界で初めて同定しました。

Press Release: 世界初 ミクログリア特異的分子CX3CR1 の遺伝子変異と 精神障害の関連を同定

名古屋大学大学院医学系研究科(研究科長・門松健治)精神医学・親と子どもの心療学の尾崎紀夫(おざき のりお)教授、Aleksic Branko(アレクシッチ ブランコ)准教授(責任著者)、石塚佳奈子(いしづか かなこ)助教(筆頭著者)、大阪大学大学院医学系研究科/生命機能研究科の山下俊英(やました としひで)教授、同蛋白質研究所の川端猛(かわばたたけし)寄附研究部門准教授と中村春木(なかむら はるき)教授らの研究グループは、脳内免疫細胞ミクログリアにおいて特異的に発現するCX3CR1 をコードする遺伝子上のアミノ酸置換変異が統合失調症・自閉スペクトラム症の発症リスクに関与しうることを世界で初めて示しました。

 

本研究所の特任助教Gert-Jan Bekker 博士らによる論文がJournal of Chemical Theory and Computation に掲載され、図が2017年7月号の表紙に採用

本研究所の特任助教Gert-Jan Bekker 博士らによる論文”Accurate Prediction of Complex Structure and Affinity for a Flexible Protein Receptor and its Inhibitor(http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acs.jctc.6b01127, DOI: 10.1021/acs.jctc.6b01127) がJournal of Chemical Theory and Computation (JCTC, IF=5.301) に掲載され、図が2017年7月号の表紙に採用されました。
(http://pubs.acs.org/toc/jctcce/13/7 )

 

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Press Release: 味を感知する受容体のセンサー領域の立体構造を初めて解明

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(薬) のニパワン・ヌアムケット特任助教(研究当時)、安井典久助教、山下敦子教授らと、理化学研究所、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)、自然科学研究機構分子科学研究所 、東北大学、大阪大学の共同研究グループは、 口の中で味物質の感知を担う味覚受容体タンパク質について、受容体の主要部分である細胞外のセンサー領域が、味物質を結合している状態の構造を解明することに成功しました。五感を担うセンサータンパク質のうち、味覚の受容体の立体構造が明らかになったのは、これが初めてです。本研究成果は 5月23 日英国時間午前 10時(日本時間午後 6時)、英国の科学雑誌「Nature Communications」に掲載されます。

Press Release: 新規人工インスリン「セレノインスリン」の化学合成と機能解明に成功

東海大学、東北大学、大阪大学の共同研究グループ

新規人工インスリン「セレノインスリン」の化学合成と機能解明に成功

~体内での薬効が長時間持続する新規インスリン製剤への応用に期待~

東海大学(所在地:神奈川県平塚市北金目4-1-1、学長:山田清志〔やまだきよし〕)理学部化学科講師の荒井堅太および同学科教授の岩岡道夫、ならびに東北大学(所在地:宮城県仙台市青葉区片平2-1-1、総長:里見進〔さとみすすむ〕)学際科学フロンティア研究所(多元物質科学研究所兼任)助教の奥村正樹、多元物質科学研究所の渡部聡および同研究所(生命科学研究科および理学研究科化学専攻兼任)教授の稲葉謙次、大阪大学(所在地:大阪府吹田市山田丘1-1、総長:西尾章治郎〔にしおしょうじろう〕)蛋白質研究所教授の北條裕信らの研究グループは、天然のインスリン(ウシ膵臓由来)に含まれるジスルフィド結合*1の一つをジセレニド結合*2に置換した新規人工インスリン「セレノインスリン」の化学合成に成功いたしました。これにより、糖尿病治療において、体内での薬効が長時間持続する新規インスリン製剤としての応用が期待されます。

なお、本研究成果は、410日(月)付でドイツの国際化学誌「Angewandte ChemieInternationalEdition」電子版に掲載されました。

https://doi.org/10.1002/anie.201701654

https://twitter.com/angew_chem/status/851495297465372672

DOI:10.1002/anie.201701654

 

■本研究成果のポイント

◇ セレン原子の高い反応性を利用した効率的な新規人工インスリン「セレノインスリン」の化学合成法を確立した。

◇ 「セレノインスリン」は天然のインスリンと同等の立体構造と生物活性を持つ。

◇ 「セレノインスリン」は体内に存在するインスリン分解酵素(IDE*3に対して高い分解耐性(分解するまでの時間が長い)を示す。体内で長時間にわたり循環・作用する新しいタイプの持効型インスリン*4の応用に期待される。

 

詳しいご説明は Press-Release_0411.pdf

 

 

本件に関するお問い合わせ

大阪大学蛋白質研究所

担当: 北條裕信 TEL.06 -6879-8601(直通 )

Press Release: 低ノイズ・低粘着性・低コストのタンパク質結晶輸送媒体を発見

要旨

理化学研究所(理研)放射光科学総合研究センターSACLA利用技術開拓グループの菅原道泰特別研究員、岩田想グループディレクター(京都大学大学院医学研究科教授)、京都大学大学院農学研究科の桝田哲哉助教、大阪大学蛋白質研究所附属蛋白質解析先端研究センターの鈴木守准教授、高輝度光科学研究センターXFEL利用研究推進室の登野健介チームリーダーらの共同研究グループ※は、X線自由電子レーザー(XFEL)施設「SACLA[1]」のX線レーザーを用いた「連続フェムト秒結晶構造解析(SFX)[2]」(1フェムト秒は1,000兆分の1秒)において、タンパク質結晶輸送媒体として「ヒドロキシエチルセルロース[3]」を用いると、コストを抑えつつ、結晶を安定供給し、測定ノイズも低減できることを発見しました。