教授紹介
名古屋大学教養部時代に,地学のレポートのために読んだ「岩波講座 地球科学」(だったと思います)がX線結晶構造解析に興味を持つようになったきっかけでした.
その後,理学部化学科に進み,卒業研究のテーマとして,坂部知平先生の指導の下で有機低分子化合物を対象としたX線結晶構造解析を学びました.この時には,有機低分子化合物からタンパク質へと興味が移っており,タンパク質の構造解析を目指して,大阪大学大学院(蛋白研結晶解析センター)に進学し,以後,高エネルギー物理学研究所,英国MRC分子生物学研究所,北海道大学時代から現在に至るまで,X線結晶構造解析法をタンパク質を中心とした生体高分子の構造解析の研究を進めています.
この10年ほどの間の,タンパク質結晶学の方法論の進歩は目覚ましく,結晶学を専門としていない人でも,簡単にタンパク質の構造を解くことができるようになってきました.また,より複雑な生体超分子複合体が,つぎつぎと構造解析されるてきています.X線結晶解析やNMR法で構造解析されたタンパク質の数は30,000を超え,年間5,000を超える数のタンパク質が構造解析されています.
しかし,膜タンパク質や生体超分子複合体の構造解析には,まだまだ,障害が多く,完全なルーチンワークにはなっていません.私たちの研究室では,SPring-8の生体超分子構造解析ビームラインを中心としたX線結晶構造解析の方法論の開発を進めるとともに,より複雑な生体超分子複合体の構造解析を通して,生命現象を原子レベルで解明していきたいと考えています.
略歴
学歴
1979.4 名古屋大学理学部入学
1983.3 名古屋大学理学部化学科卒業
1983.4 - 1985.3 大阪大学大学院理学研究科無機及び物理化学専攻博士前期課程在学
1985.4 - 1986.3 大阪大学大学院理学研究科無機及び物理化学専攻博士後期課程在学
職歴:
1986.4 - 1995.4 高エネルギー物理学研究所放射光実験施設 助手
1994.4 - 1995.4 英国 Medical Research Council 分子生物学研究所
(日本学術振興会特定国派遣研究者)
1995.5 - 1999.2 北海道大学大学院理学研究科生物科学専攻助教授
1999.3 - 2002.3 大阪大学蛋白質研究所附属生体分子解析研究センター 助教授
2002.4 - 2003.2 大阪大学蛋白質研究所附属プロテオミクス総合研究センター 助教授
(改組による)
2003.3 - 現在 大阪大学蛋白質研究所附属プロテオミクス総合研究センター 教授
学位:
1989 理学博士(大阪大学)
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