大学院等高度副プログラム「蛋白質解析先端研究プログラム」

蛋白研で最先端の構造生物学を学ぼう!
蛋白質研究所は,生命機能を分子および原子のレベルで明らかにすることを目指して設立された研究所で,1973年に国産装置を用いてアジアで最初に蛋白質の立体構造解析に成功しました(テクノアライアンス棟玄関に,初期の産学連携の例としてパネル展示.蛋白質研究所玄関に当時の分子模型を展示).その当時,世界中で指折り数えることが出来た蛋白質の立体構造は,2014年には10万件を超える数に達し『構造生物学』と呼ばれる学問分野が確立されています.

構造生物学は比較的新しい学問分野ですが,理工系の基礎研究から,医歯薬系の応用研究まで幅広く展開されています.構造生物学研究の特徴は,装置利用の点では物理化学をベースとした計測科学であり,生物機能を明らかにすると言う点では,分子レベルの生物学である学際領域研究であることです.最先端の構造生物学研究を行うには,計測科学と分子生物学の双方の理解が不可欠で,これまでそれらをまとめて履修できるプログラムは提供されていませんでした.

本プログラムでは,阪大が得意とする構造生物学分野で,大型特殊装置(SPring-8阪大蛋白研ビームライン,超高磁場NMR装置,クライオ電子顕微鏡)や国際的データベース(Protein Data Bank,The Cambridge Structural Database)を利用した先端研究に触れ,高度な専門性と幅広い見識を身につけたい人を歓迎します.全てのプログラムを学び終えた時には,論理的思考力をもって問題解決にあたることの出来る人材に成長することを期待します.大型特殊装置の開発担当者(学外連携機関:理化学研究所,株式会社リガク)からの外部講師による講義も準備しています.プログラム中で興味のある講義だけの履修も歓迎しますので,積極的に応募してください.

 

プログラム名 蛋白質解析先端研究プログラム
連携部局 理学研究科,【学外連携機関】理化学研究所・放射光科学総合研究センター,株式会社リガク
履修対象者 博士
修了要件 10単位以上 受講開始年は任意だが,最短2年間で修了する課程である.
到達目標(修了時に身に付く能力) 本プログラムでの学習を通して,以下の能力を備えた方に修了認定証を授与する.
①解析法の基礎について理解している.
②生命機能を分子レベルで理解することの重要性が理解できる.
③専門とする解析法について先端的な装置利用ができる.
④複合的な構造生物学研究を実践できる.
カリキュラムの構成 【カリキュラムの特色】
上記の教育目標(修了時に身につけるべき能力)を達成するために,講義形式の「特論A」と実習や英語による講義を含む「特論B」に分けた科目配置を行っている.「特論A」科目において基本的な内容を学び,「特論B」科目においては修得した能力を実践するため,一部実習をとりいれている.
履修資格・条件 構造生物学に興味を持つ意欲的で複合的な手法で構造生物学に挑戦したい博士後期課程の学生
前提知識の目安 大学教養課程程度の物理化学・生物科学に関する知識を持っていることが望ましい.

 

29年度開講スケジュール  Schedule_20170904.pdf

履修対象 MC MC DC DC DC
開講授業 先端的研究法:X線結晶解析【241202】 蛋白質溶液構造解析特論A 【C50802】 蛋白質単粒子計測特論B
【C50804】
放射光構造生物学特論B 【C50805】 蛋白質計算科学特論B【C50807】
担当講師 今田勝巳 教授
(理学系研究科)
中川敦史 教授
(超分子構造解析学研究室)
栗栖源嗣 教授
(蛋白質結晶学研究室)
後藤祐児 教授
李映昊 講師
宗正智 助教
(蛋白質構造形成研究室)
高木淳一 教授
(分子創製学研究室)
原田慶恵 教授
(蛋白質ナノ科学研究室)
岩崎憲治 准教授
(分子創製学研究室)
中川敦史 教授
山下栄樹 准教授
(超分子構造解析学研究室)
中村春木 教授
金城玲 准教授
(情報科学研究室)
開講学期 夏季集中
8月頃の1週間を予定
春夏学期 通年 通年 通年
開講時間 集中 金曜17:00-18:30 集中 集中 集中

 

30年度開講予定科目

開講授業 先端的研究法:X線結晶解析 【241202】 放射光構造生物学特論A
【C50801】
蛋白質高次機能特論A
【C50803】
高磁場NMR構造解析特論B【C50806】
担当講師 今田、中川、栗栖 栗栖、田中 篠原、古川 藤原、宮ノ入
開講学期 夏季集中 秋冬学期 春夏学期 通年(一部集中)
場所 理学部・蛋白研 蛋白研 蛋白研 蛋白研

 

注:「蛋白質解析先端研究プログラム」は後期課程(DC)対象のプログラムのため、前期課程(MC)の申請はできませんが、前期課程履修対象の科目を単体として履修することはできます。また本プログラム申請前の修得単位について、プログラム申請後プログラム修了要件単位として認定します。後期課程に進学後、前期課程当時取得した単位は認定されますので、意欲のある学生の受講を歓迎します。

 

<問い合わせ先>
蛋白質研究所 庶務係
E-mail:tanpakuken-kyomu@ml.office.osaka-u.ac.jp