研究概要

生命現象は蛋白質や核酸といった様々な生体分子の相互作用によって成り立っていますが,これらの分子は無秩序の反応しあうのではなく,互いを認識しながら高度な制御を行って反応が進んでいます.また,多くの生体分子は,単一の分子のみで機能するのではなく,数多くの分子が集合した状態で初めて機能することが知られています.

私たちの研究室では,生命現象をつかさどっている生体分子のうち,特に蛋白質複合体やタンパク質核酸複合体のような生体超分子複合体,あるいは,複数の蛋白質が会合して機能している状態の原子レベルでの立体構造をX線結晶構造解析法により明らかにし,生命現象を原子レベルで理解することを目的として研究を進めています.また,そのための方法論の開発も進めています.