ビームライン


本研究系では,生命現象を司る複雑な生体超分子複合体の X 線結晶構造解析を行うために,回折強度データを精度良く,しかも,効率良く測定することを目標とした専用の放射光ビームラインを SPring-8 に設置しています.

SPring-8 は,高エネルギーの電子蓄積リングから出る放射光と呼ばれる高輝度かつ高指向性の光を利用することができる施設です.すなわち,単位格子が大きく,また,回折強度が非常に弱い生体超分子結晶からの回折強度データを精度良く測定するのに最適な光源であると言えます.

この SPring-8 に,生体超分子結晶の回折強度データを精度良く,しかも効率的に測定することを目的として,大阪大学蛋白質研究所が中心となって建設したのが,生体超分子構造解析ビームラインです.

bl44xu-1 bl44xu-2

ビームラインの光学系

本ビームラインは,液体窒素冷却式二結晶モノクロメータおよび2枚のミラーから構成された光学系が設置されています.

BL

挿入光源

挿入光源 In-vacuum undulator
周期長 λu  32 mm
周期数 Nperiod  140

サンプル位置でのX線の特性

波長範囲 7.3 ~ 17.7 keV
0.7 ~ 1.7 Å
エネルギー領域 ΔE/E < 2 x 10-4
フォトンフラックス ~1012 photons/s(total)
~1011 photons/s (0.07×0.07mm2)
ビームサイズ(集光後) 0.05 mm(H) x 0.4 mm(V) (FWHM)

振動/静止カメラ

高精度な水平型ゴニオメータを持った振動/静止カメラを備えています.

ゴニオメータ部の仕様

結晶の回転軸(φ) -720 ~ 720゜
結晶周りのその他の軸 μ(ω)(0~15°)
回転偏差 < ± 0.5 μm
回転軸速度 1秒/180 ゜
試料調整軸 0.4 μm
コリメーション 4象限スリットによる
試料観察用望遠鏡 CCDカメラ(リモートコントロールによるズーム可)

検出器

検出器は,Rayonix 社MX-300HE が利用可能です.

CCD 部

Chip type 4 x 4 CCDs
Active area 300 x 300 mm2
PSF 100μm (FWHM)
DQE > 0.8 (8 – 12 keV)
Gain of 12 keV X-ray photon 11 e
Readout noise (Low noise) 7.7 e (3.5 e)
Readout time (Low noise) 1 sec. (3.5 sec.)
Dynamic range in noise level (Low noise) 45k (34k)
Dynamic range in noise level (Low noise) 45k (34k)
Dynamix range in 1Å X-ray photon (Low noise) 31.8k (10.9k)
Dark current 0.005 e

 

サンプル-カメラ距離 70 ~ 1200 mm
オフセット (Vertical) -25 ~ 150 mm
オフセット (Horizontal) -25 ~ 150 mm
0 ~ 15 ゜

結晶自動交換ロボット

結晶を自動で交換するためのロボット,SPACEが利用可能です.

データ処理

主なデータ処理・構造解析用ソフトウェア

データ処理ソフトウェア用テンプレート・入力パラメータ

連絡先

〒679-5198
兵庫県佐用郡作用町光都1丁目1-1
SPring-8 リング棟 D-29 大阪大学蛋白質研究所 BL44XU
電話&Fax: 0791-58-1814

〒565-0871
大阪府吹田市山田丘3-2
大阪大学 蛋白質研究所 超分子構造解析学研究室
電話: 06-6879-8635/Fax: 06-6879-4313
e-mail: bladmin (@protein.osaka-u.ac.jp)