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ACHIEVEMENTS研究成果

ACHIEVEMENTS

研究成果

プレスリリース

2020.06.04

免疫の初期防御応答における閾値(いきち)機構の解明 —速やかな抗原応答のメカニズムをオミクスデータと数理モデルで説明-

⼤阪⼤学⼤学院理学研究科の⼤学院⽣ 道⽥⼤貴さん(博⼠前期課程)らをはじめとする⼤阪⼤学蛋⽩質研究所 細胞システム研究室(岡⽥眞⾥⼦教授)の研究グループは、免疫B 細胞の速やかな抗原応答の分⼦メカニズムをオミクスデータと数理モデルを⽤いて明らかにしました。これは、理化学研究所⽣命医科学研究センター、同・⽣命機能科学研究センター、東京医科⻭科⼤学 難治疾患研究所(⼆階堂愛教授)、東京⼤学⼤学院新領域創成科学研究科(鈴⽊穣教授)らとの共同研究グループの成果です。

  • 【研究成果のポイント】
  • ・免疫B 細胞は抗原暴露1時間後に速やかに免疫関連遺伝⼦の発現誘導を⾏う
  • ・急激に発現が増⼤する遺伝⼦(閾値応答遺伝⼦)にはNF-kB 転写因⼦が関与する
  • ・エンハンサーと呼ばれるDNA 領域へのNF-kB 結合数が遺伝⼦発現の量を決定することをオミクスデータ解析と数理モデルにより解明

本成果で⽤いたオミクスデータ解析や数理モデルの⼿法は、さまざまな疾患の分⼦機序の解明、マーカー遺伝⼦の同定、創薬に応⽤できると考えます。
本研究成果は、国際科学誌『Cell Reports』に、6⽉3⽇(⽔)午前1 時(⽇本時間)に公開されました。

 

■問い合わせ先

大阪大学 蛋白質研究所 細胞システム研究室
教授 岡⽥ 眞⾥⼦(おかだ まりこ)
TEL:06-6879-8617   FAX: 06-6879-8619
E-mail: mokada[at]protein.osaka-u.ac.jp

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