我々がフォーカスしている計測法は固体核磁気共鳴(NMR)法 = MAS-NMR法です。
不溶性のもの、非結晶性のもの、液体でもカチカチの固体でもない分子集合体の、立体構造とそのアンサンブル分布、化学構造、運動性を原子分解能で見ることができます。

スピン超偏極(DNP)ための装置と手法も作り、固体NMRの超高感度化にも成功しています。 これで感度がボトルネックで見えない、超微量分子までを見える化できます。

さらに細胞内で一切失活しないナノダイヤモンド偏極剤と、標的分子だけを選択的に見るナノ空間選択法も創り上げ、 夾雑環境での超高感度な標的選択観測ができる(in situ, in operando観測ができる)、世界中を見渡しても極めてユニークな技術を持っています

この技術を使い「普通では見えないものを見ながら」、理知的に構造設計に返すようなサイエンスを可能にしてきました。 これをバイオ、化学、マテリアル研究に広く応用しています!

一つにはタンパク質の生理機能がどのように発現され、どのように生命活動を担っているかを分子の立体構造をもとに解き明かすことを目指しています。これを構造生物学といいます。分子の立体構造解析には核磁気共鳴(NMR)法と計算科学的手法を組み合わせ、特にイオンや情報伝達系の膜タンパク質、病原性線維状タンパク質重合体の構造研究に力を入れています。これらの細胞内直接解析も大きなテーマの一つです。

NMRは水溶液中や脂質二重膜中など、タンパク質分子の構造を生理条件に近い状態で解析できます。まさにそれらが働いている現場を原子分解能で覗き見るかの様です。溶液NMR法には一定の分子量以上の大きな系を解析できない弱点がありますが、この問題は固体NMR法の発展で克服できます。巨大な生体分子、その複合体などの超分子システム、さらには細胞内直接解析を目標に、新しい測定法と装置開発にも力を入れています。

作った装置や方法を実装した5台の高磁場固体NMR装置を、国内外の研究者のみならず産業界にも利用開放して多くの人々が最先端機の恩恵にあずかれるようにしています。化学、素材、製薬。多くの企業と協力して研究を進めています。

現在、大学院生を募集しています、詳細はこちらから。
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