大阪大学蛋白質研究所
 
Division of Matrixome Research and Application
Institute for Protein Research, Osaka Univ.
  「細胞外マトリックス」─これが私たちの研究室の主な研究対象です。

 私たち人間の体は60兆個の細胞で作られていると教科書には書かれていますが、何も細胞だけで私たちの体ができている訳ではありません。細胞の周りや細胞と細胞の間には、細胞外マトリックスと総称される巨大な蛋白質の超分子複合体が存在し、細胞→組織→器官→個体という階層的な細胞社会の形成を制御しています。

 また、細胞外マトリックスは、様々な増殖因子や分化誘導因子と同様、細胞の増殖・分化の制御に直接かかわっていることが近年明らかにされています。最近注目を集めている再生医学や組織工学においても、対象の細胞(特に幹細胞)の増殖・分化を人為的に制御するために、細胞外マトリックスの機能解明は不可欠です。

 私たちの研究室では、細胞外マトリックスがどのような蛋白質で構築されており、それがどのようにして細胞の増殖・分化を制御しているのかを、蛋白質の分子間相互作用を基盤として解明することを目指しています。



 2019年5月31日-6月1日に東京で開催された第51回日本結合組織学会学術大会において、佐藤祐哉さん(6月1日より神戸大学大学院医学研究科・講師)がYoung Investigator Awardを受賞しました。



 2019年5月23-24日に横浜で開催された第26回肝細胞研究会において、関口教授が「マトリクソーム研究が拓く次世代幹細胞培養技術」という題名で教育講演を行いました。



 2019年5月5-10日にLucca(イタリア)で開催されたGordon Research Conference (Extracellular Matrix and Integrins: Regulation of Cell and Tissue Function)で谿口征雅(寄附研究部門助教)がラミニンのインテグリン結合部位の構造について発表しました。



 大阪大学・心臓血管外科学(澤芳樹教授)との共同研究の成果がTransplantation誌(国際移植学会の機関誌)に掲載されました。

→ Transplantation誌のサイト



 二木杉子さん(現所属:大阪医科大学)が行ったマウス初期胚の基底膜分子組成の網羅的プロファイル解析の論文がRegenerative Therapy誌(オンライン)に掲載されました。

→ Redenerative Therapy誌のサイト



 2018年12月25日付けで小澤明央さんに博士(理学)の学位が授与されました。

(論文題目:Molecular basis of the ligand-binding specificity of alphavbeta8 integrin)



 2018年12月21日に東京で開催されたAMEDプロジェクト「再生医療の産業化に向けた細胞製造・加工システム開発」の公開成果報告会で関口教授が「再生医療用幹細胞培養基材の開発」という題名で成果を発表しました。

→ https://www.amed.go.jp/content/000037453.pdf
 


2018年11月26-27日に東京で開催された第16回日本糖鎖科学コンソーシアム・シンポジウムにおいて、関口教授が「マトリクソームが拓く次世代幹細胞培養技術」という題名で特別講演を行いました。

→ http://www.jcgg.jp/02/symposium16.html
 


谿口征雅さんが11月1日付けで寄附研究部門助教に就任しました。
 


佐藤祐哉さん(現: 米国 NIH/NHLBI) の成体マウス脳に存在する基底膜斑点構造(別称‘fractone’)の論文がMolecular Biology of the Cell誌(オンライン)に掲載されました(2018年10月31日)。

→ http://www.molbiolcell.org/doi/pdf/10.1091/mbc.E18-05-0286
 


 2018年10月14-17日に米国・ラスベガスで開催された米国マトリックス生物学会大会(American Society for Matrix Biology Biennial Meeting 2018) で関口教授が「Mechanistic basis for the laminin recognition by integrin」と題名で招待講演を行いました。
 


2018年9月24-26日に京都で開催された第91回日本生化学会シンポジウム「組織の構築と修復を制御する微小環境の実体:細胞外マトリックス再発見」において、関口教授が「Molecular basis of cell-extracellular matrix interaction : a case study with laminin-511」という題名で講演しました。
 


浄住大慈さん(現: 大阪大学微生物病研究所免疫学フロンティア研究センター)のラミニンEQ変異導入ノックインマウスの論文がLife Science Alliance誌(オンライン)に掲載されました(2018年9月)。

→ http://www.life-science-alliance.org/content/1/5/e201800064
 


 2018年9月4-7日に京都で開催された5th TERMIS (Tissue Engineering and Regenerative Medicine International Society) World Congressのシンポジウム"Frontier of research on interstitial cells/extracellular matrix for generating functional tissue and organs"において、関口教授が「Designer culture substrates based on laminin E8 fragments for robust expansion and differentiation of human pluripotent stem cells」という題名で講演しました。
 


2018年7月11-13日に金沢で開催された第65回トキシンシンポジウムにおいて、関口教授が「細胞外マトリックスの多様性とその生理的意義:マトリクソーム解析から幹細胞培養基材の開発まで」という題名で特別講演を行いました。
 


藤崎ひとみさん(共同研究員:日本皮革研究所)との共同研究の論文がRegenerative Therapy(日本再生医療学会誌:オンライン版)に掲載されました(2018年6月)。

 https://www/sciencedirect.com/science/article/pii/S2352320417300408
 


2018年6月29-30日に福岡で開催された第50回日本結合組織学会学術大会において、佐藤(西内)涼子(日本学術振興会特別研究員)が「平成30年度日本結合組織学会大高賞(若手奨励賞)」を、瀧沢士(招聘研究員)が「Young Investigator Award」を受賞しました。 

 授賞式の様子など

また、藤田和将(寄附研究部門助教)と谿口征雅(招聘研究員)がランチョンセミナーにて講演を行いました。
 


3月22日に開催された理学研究科・学位授与式で、瀧沢士さんに博士(理学)の学位が授与されました。
 


2018年1月28-31日に米国・Miamiで開催されたMiami Winter Symposium 2018: Stem Cells-Today's Research Tomorrow's Therapiesで関口教授が“Designer culture substrates based on laminin E8 fragments for robust expansion and differentiation of human pluripotent stem cells”というタイトルでSpotlight Talkの発表を行いました。
 


東京医科歯科大学との共同研究による「ラミニンE8を用いたヒト骨格筋サテライト細胞未分化維持培養法」に関する論文“Recapitulation of Extracellular Laminin Environment Maintains Stemness of Satelite Cells in vitro”がStem Cell Reports誌(オンライン)に掲載されました。また、本成果に関するプレス発表を行いました(2018年1月)。

→ 
プレスリリース(東京医科歯科大学)
 


9月25日に開催された理学研究科・学位授与式で、諸岡七美さんに博士(理学)の学位が授与されました。
 


瀧沢士 (大学院生:D3)のラミニン511の活性部位の結合構造とインテグリンalpha6beta1による認識機構に関する論文“Mechanistic basis for the recognition of laminin-511 by alpha6beta1 integrin”がScience Advances誌(オンライン)に掲載されました。また、本成果に関するプレス発表を行いました(2017年9月)。

→ プレスリリース(蛋白研)
→ プレスリリース(大阪大学)
 

 
2017年9月5日に東京で開催された平成29年度AMED再生医療・研究交流会において関口教授が「組換えラミニン断片iMatrix511の開発」という題名でプレナリーレクチャーを行いました。
 

 
2017年8月19日に東京で開催された第4回汗と皮膚疾患の研究会において、関口教授が「細胞外マトリックスと幹細胞ニッチ:生化学者の汗腺研究事始め」という題名で基調講演を行いました。
 

 
佐藤(西内)涼子 (日本学術振興会特別研究員)のコラーゲン結合性ラミニンE8フラグメント作製に関する論文がMatrix Biology誌(オンライン)に掲載されました(2017年8月)。
 

 
2017年7月12-14日に米国・Nashvilleで開催された米国マトリックス生物学会主催のASMB Workshop on Basement Membranesで関口教授が“Mechanistic basis for the recognition of laminin-511 by alpha6beta1 integrin”というタイトルで講演しました。
 

  
 マンダムとの共同研究で行われた汗腺の三次元構造可視化についての論文がPLOS ONE誌(オンライン)に掲載されました。また、本成果に関するプレス発表を行いました(2017年6月)。

→ 
プレスリリース(蛋白研)
→ プレスリリース(大阪大学)
 

 
 
 2017年6月16-17日に三重県津市で開催された、第49回日本結合組織学会学術大会にて、関口教授が「日本結合組織学会学術賞」を受賞しました。

→ 
受賞式写真
→ 蛋白研紹介記事
 

 
 谿口征雅(招聘研究員)のラミニン-511E8とインテグリンとの相互作用を解析した論文がBiochem. Biophys. Res. Commun.誌に掲載されました。(2017年6月)。
 
 

 
諸岡七美(特任研究員)のpolydomノックアウトマウス研究に関する論文がCirculation Research誌(オンライン)に掲載されました。また、本成果に関するプレス発表を行いました (2017年2月)。

→ 
プレスリリース(蛋白研)
 プレスリリース(大阪大学)
 

 
2017年2月14日に大阪で開催された第2回再生医療ベンチャー創設支援セミナー(再生医療イノベーションフォーラム(FIRM)主催)で関口教授が「マトリクソーム研究が拓く次世代幹細胞培養技術: iMatrix-511から始まる日本発再生医療イノベーション」という題名で基調講演を行いました。

→ 
プログラム
 

 
(独法)日本学術振興会が刊行している「科研費NEWS」2016年度第3号で「科研費からの成果展開事例」として、当研究室の幹細胞培養基材の開発が紹介されました (2017年1月)。

→ 
科研費NEWS記事
 

 
京都大学iPS細胞研究所の斉藤潤教授と中畑龍俊教授との共同研究の成果(ラミニン411E8フラグメントを用いる血管内皮細胞の高効率分化誘導法の開発)がScientific Reports (Sci Rep 6: 35680 doi:10.1038/srep35680)に掲載されました。また、本成果に関するプレス発表を行いました (2016年11月)。

→ 
紹介記事 

 

2016年6月2日に大阪大学蛋白質研究所 1階講堂にて、蛋白研セミナー
『iPS細胞とマトリクソーム研究が拓く再生医療の最前線』を開催いたしました。

→ 紹介記事 


 
関口教授が平成28年度科学技術分野・文部科学大臣表彰・科学技術賞(開発部門)を受賞しました(2016年4月)。

→ 紹介記事


 
関口教授が2016年3月末で定年退職し、「細胞外マトリックス研究室」は4月より「マトリクソーム科学(ニッピ)寄附研究部門」と名前を変えて新たなスタートをしました。 
 
 蛋白研発ベンチャー企業“マトリクソーム”設立!(2016年1月)

→ 紹介記事


関口教授が第13回(平成27年度)産学官連携功労者表彰・文部科学大臣賞を受賞しました(2015年8月)。

→ 紹介記事 


JSTが運営しているiPS細胞関連情報配信サイト「iPS Trend」の
インタビュー『この人に聞く』に、関口教授が取り上げられました(2015年3月)。

→ 「iPS Trend」 関口教授インタビュー記事


 ニッピ(株)と共同で、再生医療用iPS細胞の培養に適した
ラミニン511E8フラグメントの製造方法を確立しました(2015年3月)。

 紹介記事  

京都大学iPS細胞研究所と協力し、ラミニンE8を用いて、細胞移植医療に適した安全かつ高効率のヒトiPS細胞の樹立・維持培養法を確立しました。この成果は英科学雑誌「Scientific Reports」のオンライン版に2014年1月8日づけで掲載されました。

A novel efficient feeder-free culture system for the derivation of
human induced pluripotent stem cells.

Masato Nakagawa, Yukimasa Taniguchi, Sho Senda, Nanako Takizawa, Tomoko Ichisaka,
Kanao Asano, Asuka Morizane, Daisuke Doi, Jun Takahashi, Masatoshi Nishizawa,
Yoshinori Yoshida, Taro Toyoda, Kenji Osafune, Kiyotoshi Sekiguchi, Shinya Yamanaka.
Sci Rep. 2014 Jan 8;4:3594.

 内容紹介
 →Scientific Reports




 2019 July


「マウス基底膜ボディマップ」公開中
(リニューアルしてWindows, Mac両方で閲覧可能になりました)
Mouse Basement Membrane Bodymap
http://dbarchive.biosciencedbc.jp/archive/matrixome/bm/home.html