大阪大学蛋白質研究所
マトリクソーム科学(ニッピ)寄附研究部門


ラミニン511E8断片の結晶構造

細胞外マトリックスの機能解明から次世代細胞培養技術の創出へ

私たちの身体を構成する細胞は、周囲の環境から提供される情報により、その挙動が制御されています。この情報の主たる担い手は、周囲の細胞から分泌される液性因子と細胞の足場となる細胞外マトリックス (extracellular matrix: ECM) です。細胞外マトリックスは細胞表面の受容体と結合することにより、それ自身がシグナル分子として機能するだけでなく、様々な液性因子を捕捉し、その組織内での分布と活性を制御する役割も担っています。生体から細胞を取り出し、その形質を維持したまま培養するためには、培地に添加する増殖因子だけでなく、足場となる細胞外マトリックスの選択がとても重要となります。

私たちは、細胞外マトリックスの情報を解読する役割を担うインテグリン受容体に着目し、細胞外マトリックスの情報がインテグリンによってどのように識別され、その情報がどのようなシグナル伝達系を駆動して細胞の挙動を制御しているかを、分子レベルから個体レベルまで、様々な手法を用いて研究しています。そして、そこで得られた成果を活用し、さまざまな幹細胞を安定に培養・増幅するための次世代細胞培養技術の創出を目指しています。私たちの研究室が開発したヒト多能性幹細胞用培養基材はiPS細胞を使った再生医療研究で幅広く使われています。

What's New

2023.12.26お知らせ

佐藤(西内)涼子さんの送別会が開催されました。
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2023.12.25論文発表

中川誠人先生(京都大学iPS細胞研究所)との共同研究の論文がRegenerative Therapy誌に公開されました。
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2023.12.15お知らせ

5年ぶりに関口研究室の忘年会が開催されました。
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2023.11.25成果発表

関口清俊教授が「幹細胞の培養法・培養工学のためのコンソーシアム」第7回シンポジウムで特別講演を行いました。
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2023.11.22お知らせ

大阪大学総長より大阪大学栄誉教授のプラークが関口清俊教授に授与されました。
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2023.11.21成果発表
谿口征雅さんが2023年度IPR Retreat (11月21−22日)でラミニン511E8フラグメントを組み込んだフィブリンゲルについて発表しました。
2023.11.18論文発表

薬学研究科の中島輝恵さん、藤田郁尚招へい教授、長崎大学室田浩之教授、医学研究科の種村篤准教授、中川幸延講師、片山一朗名誉教授らとの共同研究の成果がCommunications Biology誌に掲載されました。本研究では、ヒト皮膚から単離した汗腺がコリン作動性の神経刺激で収縮運動を起こすことを世界で初めて動画撮影することに成功しました。
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2023.10.06お知らせ

関口研究室の集合写真を集めた動画 “関口研究室の四半世紀”をアップロードしました。
> 動画はこちらから

2023.09.09お知らせ

関口清俊教授の紫綬褒章受章祝賀会がセンタラグランドホテル大阪で開催されました。
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2023.09.04論文発表

中桐頼子さん(花王株式会社)との共同研究の論文(タイトル: Laminin fragments conjugated with perlecan’s growth factor-binding domain differentiate human induced pluripotent stem cells into skin-derived precursor cells)がScientific Reports誌に掲載されました。
> Scientific Reports誌のサイトはこちら

2023.09.04論文発表

佐藤(西内)涼子さんの論文(タイトル: Polydom/SVEP1 binds to Tie1 and promotes migration of lymphatic endothelial cells)が米国細胞生物学会誌(Journal of Cell Biology)に掲載されました。
> 米国細胞生物学会誌のサイトはこちら
> プレスリリース(大阪大学HP)はこちら
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2023.04.29受賞

関口清俊教授に大阪大学栄誉教授の称号が付与されました。
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2023.04.28受賞

令和5年度春の紫綬褒章を関口清俊教授が受章しました。
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2023.04.21論文発表
二木杉子さんのnidogen-EGFPをレポーターに使った基底膜イメージングマウスの論文が米国マトリックス生物学会誌 (Matrix Biology Plus) オンライン版で公開されました。
2023.03.23成果発表
美濃部晃平さんが第22回日本再生医療学会で研究成果を口頭発表しました(演題:ラミニン511E8を利用したヒトiPS細胞のマイクロキャリア培養法の開発)。
2023.03.15お知らせ
ウェブサイトをリニューアルしました。
2022.08.11論文発表
二木杉子さんが北里大学・門谷裕一教授との共同研究で行ったマウス唾液線基底膜のライブイメージングの研究論文が Microscopy に掲載されました。