メンバー

寄附研究部門教授
関口 清俊 Kiyotoshi SEKIGUCHI
E-mail: protein.osaka-u.ac.jp
キーワード:細胞外マトリックスによる細胞制御機構, 基底膜, インテグリン, 再生医療用デザイナーマトリックス, Ang-Tieシステム, 間葉系幹細胞

北海道・苫小牧市で生まれる。小学校5年生の時に東京に引越し、大学卒業まで東京で育つ。東京工業大学理学部化学科卒業(1973年)。物理学者になりたくて大学に入るも、途中からセントラルドグマの魅力に取り憑かれて生物化学に転向。大学院は蛋白質研究の中心地であった大阪大学蛋白質研究所(大阪大学大学院理学研究科 生物化学専攻)の故佐藤了先生の研究室に入る。助教授の浅野朗先生の指導のもと、センダイウイルスによる細胞融合現象の分子機序の研究で学位(理学博士)を取得(1978年)。その後、1年間のオーバードクターを経て、米国・フレッドハッチンソンがん研究所(シアトル)の故箱守仙一郎先生の研究室に留学。細胞接着分子フィブロネクチンの研究を始める。以来40年、主な研究対象はフィブロネクチンからラミニンに変わったが、一貫して細胞外マトリックスの接着分子とその作用機構の研究を続けている。7年を超える箱守研究室での研究生活を通して、研究者のあり方、研究の進め方、論文の書き方など、独立した研究者としてやっていく上で必要な多くのことを学んだ。

シアトルで過ごした最後の2年間は米国 NIHの若手研究者のためのグラントを獲得し、このまま米国で研究を続けることも考えたが、当時ワシントン大学(シアトル)におられた故千谷晃一先生が藤田保健衛生大学に招聘されたとき、講師のポストをオファーしていただき、日本で研究を続けることができた。藤田保健衛生大学には5年間在籍。その間、千谷先生にサポートしていただきながら、自分の研究費を確保して、自分のやりたい研究を続ける地盤を固めることができた。

1991年、大阪府立母子医療センターに新設された研究所に移り、独立した研究室を持つ。2年目からは研究所の所長を兼務。フィブロネクチンに加えて、基底膜のラミニンの研究を開始。1998年、大阪大学蛋白質研究所・教授。大学院生(+研究生)として6年間過ごした古巣に復帰。2000年-2006年、科学技術振興機構・創造科学技術推進事業 (ERATO) 関口細胞外環境プロジェクトの総括責任者を務める。このERATOプロジェクトでは、基底膜のほぼすべての構成分子をカバーする抗体を作製し、マウス胎児基底膜の分子組成が胚発生の進行にともなってどのように変化(多様化)するかを網羅的に解析した。得られた膨大な数の染色データは、高解像度画像データベースに収録され、インターネット上で公開されている (Mouse Basement Membrane Bodymap) 。細胞外マトリックスを構成分子の総体として理解するマトリクソーム ("matrix" + "-ome") という新たな概念もこのERATOプロジェクトから生まれた。2016年3月、大阪大学を定年退職。同4月から(株)ニッピの奨学寄附金で設置されたマトリクソーム科学(ニッピ)寄附研究部門教授、現在に至る。

寄附研究部門准教授
谿口 征雅 Yukimasa TANIGUCHI
E-mail: protein.osaka-u.ac.jp
研究テーマ:細胞ー基底膜相互作用の分子・細胞レベルの解析と再生医療への応用
キーワード:基底膜分子とその受容体, プロテオグリカン, 幹細胞, 3次元培養, 基底膜イメージング, 再生医療, 機能的蛋白質のデザイニング
特任研究員
李 紹良 Shaoliang LI
E-mail: protein.osaka-u.ac.jp
研究テーマ:幹細胞用培養基材の開発
キーワード:基底膜タンパク質、多機能タンパク質の作製、3次元培養
招へい研究員
清水 泰博 Yasuhiro SHIMIZU
E-mail: protein.osaka-u.ac.jp
研究テーマ:再生医療用組換え蛋白質の大量精製及び機能解析
キーワード:キメラ蛋白質, cGMP規格CHO細胞, SPR分析, 糖鎖修飾, ヘパラン硫酸プロテオグリカン
招へい研究員
土井口 真康 Masamichi DOIGUCHI
E-mail: protein.osaka-u.ac.jp
研究テーマ:脂肪幹細胞におけるPolydomの機能解析
キーワード:細胞外マトリックス, Polydom, 間葉系幹細胞
招へい研究員
戎 富美 Fumi EBISU
E-mail: protein.osaka-u.ac.jp
研究テーマ:マイクロキャリアを利用したヒト多能性幹細胞の培養法
キーワード:ヒトiPS細胞, マイクロキャリア培養システム, EDTA剥離法
企業等共同研究員
石丸 彩乃 Ayano ISHIMARU
E-mail: protein.osaka-u.ac.jp
研究テーマ:新規細胞培養用3次元ゲル基材の開発
キーワード:基底膜分子とその受容体, プロテオグリカン, 幹細胞, 再生医療
企業等共同研究員
美濃部 晃平 Kohei MINOBE
E-mail: protein.osaka-u.ac.jp
研究テーマ:マイクロキャリアを利用したヒト多能性幹細胞の培養法
キーワード:ヒトiPS細胞, マイクロキャリア培養システム, EDTA剥離法
企業等共同研究員
羽田 彩夏 Ayaka HADA
E-mail: protein.osaka-u.ac.jp
研究テーマ:新規細胞培養用3次元ゲル基材の開発
キーワード:ラミニン, インテグリン, オルガノイド, 再生医療
技術補佐員
國枝 泰子 Taiko KUNIEDA
E-mail: protein.osaka-u.ac.jp
研究テーマ:タンパク質の精製および純度検定
キーワード:液体クロマトグラフィー, SDS-PAGE, ウェスタンブロット
研究室秘書
藤田 佳代子 Kayoko FUJITA
E-mail: protein.osaka-u.ac.jp
「研究室のメンバーが研究活動をスムーズに行えるよう、サポート業務をしています。」