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2022.08.12

【開催報告】2022年7月30日、8月8日 第13回「高校生のための蛋白研セミナー」を開催しました。

2022年7月30日(土)と8月8日(月)に第13回「高校生のための蛋白研セミナー(模擬講義と体験実習など) 蛋白質ー生命を担う不思議な物質」を開催しました。2019年8月の開催以降は、新型コロナウィルスの影響で開催を見送っていたため、3年ぶりの開催となりました。

今回の高校生のための蛋白研セミナーでは、2コース:7月30日(土)は高校生と保護者ペアで参加の回(25組)8月8日(月)は高校生単独参加の回(50人)とし、大学の模擬講義、質疑応答、体験学習、施設・研究室見学の内容で、2日間にわたり開催しました。
施設・研究室見学は、新型コロナウィルス感染予防を考慮し混雑を避けるため、参加者数を制限して実施しました。
 参加者高校1、2年生が多く、近畿地方が約2/3で、遠くは沖縄、青森、東京等からの参加があり、約2/3は女性でした。8月8日(月)の回では付き添いでこられた保護者の方々もおられ、2日間で多くの保護者が高校生と一緒に講義を聞かれました。

篠原 彰教授の大学模擬講義では「蛋白質・遺伝子から見える生命現象と病気について」のタイトルで、大学1年生向けの授業が1時間30分間にわたって行われました。
体験学習では、ノートPC、タブレット端末、スマホを使い、工藤 高裕先生の説明でPDBjのデータよりコロナウィルスなどの構造を見て、配布された赤青メガネをかけて蛋白質の画像を多角的に観察する授業が行われました。
休憩時間や体験学習の授業の後、蛋白研の先生方に積極的に質問をされている光景がありました。
今回のセミナーでの施設・研究室見学は、新型コロナウィルスの感染予防のため、見学希望の先着順での人数を限定して開催しました。X線結晶解析装置、クライオ電子顕微鏡、NMR(超高磁場核磁気共鳴装置)など蛋白質の構造解析に用いる研究装置などは、中川 敦史先生、宮ノ入 洋平先生、加藤 貴之先生、岸川 淳一先生、髙﨑 寛子先生、研究室見学では藤田 侑里香先生らが説明をされました。

施設見学の際には、研究装置の説明以外にも質問の場もあり、実際に研究室で研究をしている大学院生と交流する場もありました。高校生の時に参加したセミナーで篠原教授の話を聞いたことがきっかけになり、現在、篠原研で研究をしている大学院生のエピソードは印象的なものでした。

2日間のコース終了後の参加者アンケートでは、「役に立った」「とても楽しかった」「有意義であった」という感想が多く、篠原教授の講義で初めて知った内容に驚かれた方、さらに興味を持って深く勉強してみようと思った方、阪大に進学する決意をされた方、阪大で勉強する意欲が出てきた方、「参加者全員が施設見学をできればよいのに」といった施設・研究室見学の参加者数拡大の要望もありました。
保護者の方からは「大阪大学の最先端の技術を垣間見ることができて、有意義な時間を過ごさせていただきました。」「(講義で)『高校までの授業とは違い、大学では学んだことから感じることが大切で、今回のセミナーでも感じることを大事にしてほしい』という言葉は本当に心に残りました」「大学受験までに大学で何を学びたいかを探す時間も必要であると感じました」と、さまざまなご意見をいただきました。
対面でのセミナー実施ならではの経験、実際に講義を体験してみた時の感情、高校生活の夏の思い出として記憶に残る1日となっていたら嬉しいです。

今回、参加してくださった高校生の皆様と保護者の方々、猛暑の中、遠方からも、蛋白質研究所までご来所いただきまして、本当に有難うございました!
今年度の開催には参加できなかった高校生の皆様、来年度も実施する予定ですので来年度の開催のお知らせを待っていてください。
これからも大阪大学 蛋白質研究所をよろしくお願いいたします。

 

篠原先生

 

工藤先生

中川先生

宮ノ入先生

岸川先生

藤田先生

 

NMRキャラクター「まぐねっち」

 


 
 
 

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