ASPiREについて

蛋白質研究をデータの力で超進化させる。

生命現象の設計図はDNAに描かれ、その情報はRNAを経由して蛋白質分子へと変換されます。蛋白質分子は、そのアミノ酸配列に従って特定の立体構造を形成し、立体構造に基づいて多様な機能を発現し、生命現象を支えています。これまでに、大阪大学 蛋白質研究所では蛋白質構造解析センターを中心に多くの蛋白質構造データを実験的に取得・解析し、それらのデータを蛋白質構造データベース(PDB)に蓄積してきました。2024年のノーベル化学賞は、これら構造データを基盤とした計算機による蛋白質構造予測および設計の研究に対して授与され、蛋白質研究におけるデータ科学の重要性が示されたものです。この流れをさらに発展させるため、新たに設立された蛋白質先端データ科学研究センター(ASPiRE)は、蛋白質構造データを生命科学をはじめとする多様な関連データベースと統合し、さらにデータ駆動型の計算科学と実験による検証を組み合わせることで、分野・組織を横断した共同研究を展開するとともに、独自の蛋白質研究を切り拓きます。

代表研究者