我々はライフサイエンスと言われる分野の中でも分子生物学という分野で研究しています。
分子生物学は文字通り、分子レベルで生命活動を理解すること、つまり、我々の身体の中で起こっている様々な生命現象を、分子(この場合、DNA, RNA, タンパク質)を役者として、その物語を詳しく描き出すことを行っています。
我々の生命活動の根幹は分子の世界です。つまり、マイクロメートル(100万分の1メートル)のオーダーの世界で起こっている現象を目の前に起こっているように描きだす学問です。
目では、もちろん、顕微鏡を使ってすら見えない世界を描き出すわけことにより、生命の基本のシステムを理解できます。もちろん、正常な生命活動をしっかりと理解することは、病気などを伴う異常な生命活動を理解することにも繋がると考えられます。
生命活動を分子レベルで理解することは、我々生物,特にヒト自身を詳細に知ることに結びつきます。すなわち、分子生物学を含めたライフサイエンス(生物学)は自分の身体の中の世界を詳細に理解する学問と言えます。